情報処理サービス業界は、具体的にどんなことしているの?、どんな職種があるの?、未経験だけど、どうやって始めればいいの?、今後は大丈夫かな?
そういった疑問に答えます。
情報処理サービス業界とは?
エアコンや掃除ロボットを自宅外から操作したり、インターネットバンキングで手続きをすることが当たり前になってきましたよね。暮らしにITが普通な時代です。そんなITサービスのシステム開発を手掛けている業界です。
ITでサービスをより快適に提供する企業の業務内容に応じたシステムの設計や開発、システム構築・運用・保守をしています。受託開発や客先常駐などで企業を支えています。各企業のサービスが円滑にできるように支えている業界ですね。
また、企業が抱える課題や悩みをITの技術力で解決するのもこの業界です。そのため、多くの業界が市場となります。ビジネスの枠が大きいのも特徴的です。
プログラマーなどAIに代わる仕事もあります。しかし、AIなどの先端技術を支える仕事がこの業界に増えます。専門性が高い分野のため、まだまだ需要が高くなる業界であります。
どんな職種があるの?
従来の情報処理サービス業界の仕事を「従来」と「先端技術」に分けて説明します。AIが普及していく上で新しくできた仕事を「先端技術」とします。
従来
🟠従来
・プログラマー
・システムエンジニア
・プロジェクトマネージャー
・セールスエンジニア
・ITコンサル
プログラマー
ソフトウェア開発のプログラム制作を担当します。主に現場で設計書をベースにコーディング(プログラミング言語でコードを書く)やテストをおこないます。現場作業者のイメージですね!
また、設計書通りに制作することが求められます。プログラミング言語も指定されるケースがあります。そのため、プログラミング言語もユーザーの要求により変化します。需要が多い言語を学んだり客先に合わせて言語を覚えることもあります。
システムエンジニア
ソフトウェア開発の全てを担当します。主に設計、テスト、運用・保守などをおこないます。プログラマーから成長すると幅が広がりシステムエンジニアとして活躍できます。システムならなんでもお任せ!というイメージですよね。
また、現場で実際に働くので身近な存在です。現場内で、プロジェクトやチームの管理もサポートします。基本的には、別の人でプロジェクトマネージャーがいます。
プロジェクトマネージャー
ソフトウェア開発の統括を担当します。主に開発現場のプログラマーやシステムエンジニアなどのチームメンバーをまとめる仕事です。立案計画に沿って、プロジェクト進行や品質管理をおこないます。
また、多人数のプロジェクトになるとプロジェクトリーダーを統括することになります。プロジェクトの規模によりマネージメント業務が多くなるなど変化するのも特徴です。
セールスエンジニアリング
自社の製品・サービス販売を担当します。主に営業と共に行動し自社の製品・サービス説明とユーザーの課題解決に活用できるかを検討する立場です。
論理的にユーザーの目的に合うのか、他社に比べて何が優位な点なのかを説明する力が求められます。
ITコンサルティング
企業やユーザーの課題をITで解決する企画を担当します。主にIT戦略策定やIT企画の立案(戦略の落とし込み)をおこないます。悩み相談をITで解決しちゃいます!と言った人ですね。実務は基本的にはしないことが多いです。
多くのスキルより知識が必要なります。古い技術から先端技術まで幅広知識がなければ、企画の提案などができません。また、企業経験などがあるとその分野で強みなります。実際の困り事などを経験しているので、ポイントが掴みやすいからです。
先端技術
🟠先端技術
・AIアナリティクス
・AIエンジニア
AIアナリティクス
AIのデータ分析を担当します。主にビックデータ分析と分析結果からの結果報告をおこないます。すごく多くのデータをわかりやすくまとめてくれます!
分野によりスキルに違いがあります。ロジカルシンキングや仮設思考は共通して必要ですが、マーケティング、統計解析、機械学習、データマイニングやビックデータの分析処理など幅広い知識が必要になってきます。
AIエンジニア
AIの開発や運用・保守を担当します。主にAIのプログラム開発や解析データの利用や運用・保守までをおこないます。AIを利用するならなんでもおかまかせのイメージですよね。
AIにも多くの技術があります。その一つである機械学習も多くのアルゴリズムがあります。そのアルゴリズム毎に専門性が必要になってきます。ニュートラルネットワークというアルゴリズムが現代のAIブームのきっかけとなった「ディープランニング」の基本となります。
今後について
ビジネス枠が広く必要とされる業界です。今後も新しいIT技術の導入が増えることで市場が拡大していくでしょう。
また、一部の仕事はAIにより変わるでしょう。しかし、AIが導入されることにより新しく増える仕事もあります。ビックデータを扱うAIアナリティクスやAIエンジニアリングなどです。
そのため、従来のIT技術から先端技術へ業務をシフトしていく必要があります。近年言われている人材不足の多くは先端技術者です。
今後も市場拡大し技術者不足を考えると忙しい業界になるのではないでしょうか。
未経験でも大丈夫?
結論から言うと未経験では厳しい業界です!
常に新しい技術を高いレベルで求められます。
もし、業界に入るのであればプログラマーとしての経験を積み上げてから入るとよいでしょう。経験を積むには、小さい会社やベンチャー企業などから経験することをおすすめします。
大手企業であると業務が分散されていることがまだまだ多く。範囲の広い経験を積み上げることができないからです。最初から最後までの一連の流れを経験することで多くの経験を積むことができるのも事実です。
どうやってはじめればいいの?
まずは、自分自身がどのような状態になりたいの?具体的にイメージし言葉にすることが大事です。
イメージを膨らまし。箇条書きにすれば良いです。その後に具体的でない状態の言葉もどのような状態かを具体化します。そうすることで、どのようなゴールかを明確に認識します。
明確に認識すると具体的に必要なスキルも変化していきます。
では具体的に説明していきます。
①プログラマーの経験を積む
まずは、プログラマーとして経験を積みましょう。企業へ就職する。もしくは、独学で勉強をしクラウドワークスなどで経験を積みましょう。独学の注意点としては、一人でも挫折せずに進めれる人です。
また、企業へ就職された方もすごく忙しい業界です。丁寧に教えてくれる人がいない場合が多いです。結局、独学になるケースがあることは頭に入れておきましょう。私も当初は、企業に就職しましたが常に独学で勉強して仕事を進めていました。
②システムエンジニアやプロジェクトマネージャーとして経験を積む
プログラマーとしての経験を積んだ後に一段上の業務に挑戦しましょう。企業では、自然と挑戦する機会がくるでしょう。フリーランスであれば、今までの開発実績で営業していきましょう。初めてであることを伝えれば、サポートから入れるでしょう。
システムエンジニアは、技術の幅を広げるイメージをしてください。開発だけではなく。システムを動かす環境構築や設計段階である要件定義書を作成したりします。プロジェクトマネージャーであれば、プロジェクトの進捗管理やメンバー管理などが経験できるでしょう。
③振り返り
普段の実績を振り返ることは、もちろんです。今回の業界は数年掛かりでステップアップです。そのため、振り返りとしてもどのようにしていくのか?を考える振り返りが必要です。
多くのことを経験し、技術の幅を広めるために先端技術を学んで専門性をつけていくのか?経験と新しい技術の知識を利用し、ITコンサルとして活躍いくか?などを考えていきましょう。経験した実績を掲載すれば、自然と仕事もくるでしょう。もしくは、営業することで仕事が取れるようになります。企業でステップアップするかフリーランスとして活動するかは、その時にもう1度考えても良いのではないでしょうか。
この業界は、ステップアップが基本になります。一度に知識や経験を積むことが難しいです。そのため、ひとつひとつ積み上げて活躍の幅を広げていくことが大切です。そうすることで着実にIT技術者としての知識やスキルが身につきます。
まとめ
お疲れさまです。どうでしたか?
情報処理サービス業界は、まだまだ成長していく業界です。特にAI技術やビックデータ、IoTなど先端技術分野が大きく加速していくでしょう。
どの業界でもそうですが、具体的にゴールしたイメージをすることは忘れないで下さい。すごく重要です。具体的にすることで、モチベーション向上や具体的な比較ができるので改善点も明確になります。そうなると成長スピードが上がります。
皆さんの参考なればと思います。