この記事では、子供向けのプログラミング教育がなぜはじまったの?、どうやって向かい合えば良い?、子供が意欲を持った時に何で勉強させればいいの?
という疑問に答えます。
✅目標:プログラミング教育を理解し子供に合った学習方法を探す
プログラミング教育の目的を理解する
皆さんは、プログラミング教育がなぜ始まったのか?をご存知でしょうか。
教育のねらいは、
1「プロ グラミング的思考」を育むこと、2プログラムの働きやよさ、情報社会がコ ンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことがで きるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解 決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと、3各教科 等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実な ものとすることの三つと言うことができます。
文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」より
だそうです。
今までIT業界などに関わってない方は、何それ?って思ってしまいますよね。
実は、大きな背景には、「Society5.0」の到来などが関わっています。
背景も含めてプログラミングの教育目的を理解していきましょう!
プログラミング教育が始まった背景
日本の少子高齢化により急激な人口減少が今後予測されていることは、皆さんご存知ですよね。
そのため、働き手が減少していき更に人手不足が強まっていく予測されています。
そんな人手不足の対策の一つであるAIやIoTなどの活用が実現した社会(Society5.0)の到来が予測されています。
そうなると今まで人が働いていた仕事がAIや機械などに置き換わっていきますよね。
そんな社会(Society5.0)への対応策の一つとしてプログラミング教育の導入が考えられいるようです。
私もIT業界でコンサル業務をしていた知識を踏まえると今後の子供や働き手となる人には、プログラミングの基礎知識や活用方法を身につけていくことは必須だと考えています。
では、なぜ知識を取得していく必要があるのか?を知るためにどんな社会になるのか?を考えていきましょう。
Society5.0とは?
「Society5.0」という言葉は、聞いたことがありますか?
Society1.0:狩猟社会、Society2.0:農耕社会、Society3.0:工業社会、Society4.0:情報社会
実は、各時期の社会に名前がつけられおり現在は、「情報社会」になります。
そのため、新しい次の社会を「Society5.0」といいます。
どんな世界になるかというと
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
内閣政府「Society 5.0」より
うーん。わかりづらいですよね。
現在の情報化社会にあるすごく多くの情報(ビックデータ)を、新しい技術である「AI」、「IoT」、「ブロックチェーン」などを便利に利用することで、経済発展と社会問題の両方を解決できる!という素晴らしい世界ですね。
もちろん、今回の背景で説明した「人手不足」以外にも多くの課題を抱えている日本を改善してよりよい社会へ変えていこうとしています。
政府もいろいろ考えてくれて新しい社会に向けて活動していることは、わかったけども
子供たちの時代には、どんな変化しているの?を考えていきましょう。
どんな社会に変化していくのか?
暮らしや働き方が大きく変化していくことが予測されています。
特に皆さんが不安になっている働き方ですが、野村総合研究所の試算結果によると約半数が代替えすることが可能となります。
10~20 年後に、日本の 労働人口の約 49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果 が得られています。
野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に ~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~」より
そうなることで、今まで人がしていたことをAIやIoTなどが行うことになります。今後、コロナの影響もあり情報化社会が急激に成長していくことで、働き方が変化することも時期も具体的に予想できていません。そのため、「こうなります!」と言う確定事項はなく
多くの職種においては、働き方がAIやIotなどにより変化し続けていくと考えておいた方が良さそうです。
もしかすると、突然担当の営業さんがロボットに変化してびっくりする時代がくるかもしれません笑
では、そんな変化の絶えない社会でどのような教育をしていくのか?、どのようなねらいがあるのか?
を考えていきましょう。
教育のねらいとは?
目的でも掲載しましたが、「プログラミング的思考」です。
ようは、Society5.0が到来するので、プログラミング教育を通じて基礎知識を身につけて、よりよい社会を築く力の基礎や考え方を身につけてほしい!ということではないでしょうか。
大きく変化する時代であるため、土台を作り柔軟に対応できる人材が大切と考えられているようです。
そう考えるとすごくよい取り組みではないでしょうか?
しかし、なぜ小学校から始める必要性があるのでしょうか?考えていきましょう!
なぜ、小学校からはじめるの?
これは、すごく簡単です。2025年〜2030年に仕事が大きく切り替わると予測されているためです。
そうなんです!すごく近い将来に訪れる想定である。
ということは、基礎知識がない!というだけで、子供の可能性を狭くなってしまうからです。
新しい社会では、あらゆる職種や活動において求められるスキルになっているため
働く頃に「君は、基礎知識がないから採用できないね!」とか、「どうすればできるの?を考えられない!」とか。社会が変化した後に困らないようにしておくことが大事ですよね!
これからは、私なりの解釈と予測が強いですが
・小学生の頃に描いた夢で活躍できるようにしたい!
・働く時にどんな職種でも基礎知識として、必須で採用の判定基準!!
また、プログラミングを身につけるとなると1000時間掛かると言われています。
そのため、なるべく早い段階での学び導入しているのではないかとも予測しています。
しかし、数年後と考えると大学生や若い社会人から見ると少し遅いぐらいの導入だと考えています。
小学校では、どこまで学ぶの?
小学校では、
文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成
文部科学省「小学校プログラミング教育の趣旨と 計画的な準備の必要性について」より
上記のように定義されています。
基本的な操作とプログラミング的思考の二つを学んでいくよ!と記載ですが
補足すると「学びに向かう姿勢や人間性」も身につけていくことになっています。
しかし、プログラミング的思考がよく分かりづらいですよね。
こちらも文部科学省で定義されていますが、私なりに要約すると
・自分が意図したことを実現するために論理的に考えていく力
論理的:物事を体系的に整理し、矛盾のない道筋を考え
すごく難易度が高いですよね。
この目標が達成さえできれば、企業に勤めずに自分で稼いできる人になれそうじゃないでしょうか?
そうなんです、置き換わった後に「どうしていくか?」、「どんな社会にしていくか?」、「どう実現していくか?」を考え行動できるようにと考えられています。
なんとなく、わかったけどもどうすればいいの?という方々が多いかと思います。
では、どうしていくのか?
子供たちがやりたいこともしくは興味を理解し、必要な学びを準備してあげることです。教育が変化することを待つのではなく。親として、社会で困らないためにどんな体験をさせてあげるのか?が重要ではないでしょうか。無理に学ばせても意味がありません。体験し興味を持ち学んでいくことで、多くのことを学べると私は考えています。そのためにも子供の興味を理解することが大切です。
では、子供を理解する所からはじめていきましょう!
子供の興味を理解する
将来の夢ややりたいことがある!って子供は、それに向かい必要なレベルを決めていくだけです。
基本的には、IT業界に関わらない限りは基礎知識で問題ありません。むしろ、どのように利用していくのか?という発想力が必要です。
もちろん、まだまだ決まってない!って子も多いですよね!
そんな子達は、急ぐことなくいろいろな体験をさせていくことが重要かもしれませんね。
私の考えになりますが、必要なのはプログラミングができる!ことではなく、どのように活かすことができるの?という発想できる力です。なので、できることがわかれば問題ないのではないでしょうか?
現代で言えば、IoTが生活に入り込んできています。ルンバのようなお掃除ロボットなどが分かりやすいですし、子供向けのLEGOを動かすことができるプログラミング学習用教材なども楽しく学べるのではないでしょうか。
では、子供向けのプログラミング学習用教材を紹介していきましょう。
子供向けのプログラミング学習用の教材
結論から言うと
・プログラミングを学ぶという点では、無料のプログラミング学習サイトで十分。
・スクールやLEGOなどの有料は、体験させるために利用。
楽しい!とか、友達ができた!とかの体験をさせたい!という方は、スクールやLEGOなどの動かせる学習用教材
子供に楽しい体験をさせたいや友達ができた!などの体験をさせたい場合は有料でスクールに通わせたり、LEGOなどで学ぶことは良いと思います。
現状では、いろいろと子供向けのプログラミング教材やスクールは、あります。
しかし、
まだまだ発展段階であり、まずは無料教材で学習することをおすすめします。
もしくは、スクール体験で楽しく続けることができそうか?などを検討することも良いかもしれません。
無料で十分に基礎知識をつけることができるからです。
また、興味を持ってないとか、楽しめてないという子供たちには、車やロボットなどを動かすことができる教材を利用することをおすすめします。プログラミングをすることで、実際に物が動くことを体験できるからです。
ただし、有料であるため子供の意欲を聞いてから購入することをお勧めします。
子供向けのITイベントを開催した時に車が動くようにプログラミングするブースが人気でした。
実際に車を動かし遊ぶことができるため、一生懸命に取り組んだり、興味持って話を聞いたりしていました。
私の経験上では、子供に興味が湧いたことを確認したあと。その子がやってみたいと思うプログラミング教室や学習教材を選ぶことが重要です。
そのため、体験させることが重要ではないかと感じています。
まずは、無料で子供たちと体験をしてみて下さい。
・地域の企業が無料で開催しているイベント
・プログラミング教室の体験
親もプログラミングを理解する
子供たちに任せて、私たちは今を頑張ろう!なんて思ってませんよね?笑
親もプログラミングの基礎知識を一緒に身につけていくことが必要です!
子供の働き場所が変化していくなら、自分自身も変化していきます。
そんな実体験を子供に伝えて、一緒に成長していけることが大切ですよね。
であれば、無料サイトで問題なし!なので、基礎的な言葉を理解する所からでも勉強していきましょう!
最近は、本を購入しなくても基礎知識であれば無料で学ぶことができます。
おすすめは、無料サイトとインターネットで検索して学ぶ
まとめ
世の中の変化が大きいので、より良い教育にしていきましょう!という前向きな取り組みです。
色々な意見は、ありますがよい取り組みだと感じています。
経済なども変化していく中で、教育が変化していくことはすごく重要なことです。
将来の有望な子供たちに負けないように私たちも前進あるのみですね!
最後にいくつかサービスを紹介しておきます。
体験向け(有料)
Tech Kids Online Coaching
オンライでプログラミング学習ができる小学生のためのプログラミングスクールになります。
無料体験会がありますので、お子さんと一度体験してみてはいかがでしょうか?
エジソンアカデミー
ロボットを利用したプログラミングスクールになります。
無料体験がありますので、お子さんと一度体験してみたはいかがでしょうか?
Afrel 家庭学習向けレゴ® プログラミング教材
LEGOを利用した学習用教材になります。
家族が一緒に遊びながら学べるという点では、楽しめる体験ができるのではないでしょうか?
embot
段ボールを利用した学習用教材になります。
家族と一緒に遊びながら学べる点は、LEGOと一緒です。しかし、安価で手軽にはじめられる点がおすすめポイントです。
学習用(無料)
SCRATCH
実際に子供のプログラミング教育の場でも利用されている。最も有名な学習サイトです。YouTubeなどでも利用方法を情報公開されています。
progate
progateは、パソコン・タブレット・スマートフォンで環境の準備をしなくても学習することできることが特徴です。大変多くの言語に対応しています。プログラミング未経験者が手軽に始めることができます。無料で基本知識が身につきます。